前回ヴァーサ号博物館についてご紹介いたしましたが、今回はこのヴァーサ号博物館があるユールゴーデン島についてご紹介させていただきます。

ユールゴーデン島とはストックホルムを形成する14の島々の一つで、ヴァーサ号博物館の他にも家族皆で楽しめる素敵なスポットが沢山あります。今回はそのいくつかのスポットを紹介していきます。

ユールゴーデン島へはフェリーや7番トラムで行くことができます。地下鉄の駅スルッセンを降りてすぐの港からフェリーに乗って行きますと、まず子供達で賑わうストックホルムの遊園地グローナルンドが見えてきます。

 

グローナルンド

グローナルンド

 

グローナルンドの側の港から降りて、まっすぐ道を進むと7番のトラムが走っている大通りに出ます。そこから左に曲がったところにあるのが70年代に「ダンシング・クイーン」のヒットにより世界中で大旋風を巻き起こしたスウェーデン発のポップミュージックグループABBAの博物館です。2013年にオープンしたばかりのABBA The MuseumではABBAのグループの歴史に触れられるだけではなく、歌ったり踊ったりと誰もがABBAの5人目のメンバーになった気分を味わうことができる体験型博物館になっています。

 

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ABBA博物館

 

グローナルンド遊園地とABBA博物館の道路を挟んだ向かいにあるのは世界初の野外博物館であるスカンセンです。ここでは過去500年にわたるスウェーデンの人々の暮らしを間近に垣間見ることができます。スウェーデンの北から南まで様々な場所から貴重な建物を移築して作られたスカンセン博物館では伝統的な衣装に身を包んだスタッフが実際にそこで編み物をしていたり、料理をしていたりと昔ながらの生活を再現しています。その人たちから当時スウェーデン人がどのような暮らしをおくっていたのかという話を聞くこともでき、まるで中世の時代にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。また、敷地内には動物園や水族館などもあり、一日中いても飽きることなく過ごすことができる場所です。

 

スカンセン

スカンセンの縮小模型

 

最後にご紹介するのが7番トラムでスカンセン前を通り過ぎてずっと走っていくとたどり着く都会のオアシス、ローゼンダール・ガーデンです。ここでは非営利団体によって営まれている野菜畑やりんご園、お花畑などがあります。有機栽培の一種であるバイオダイナミック農法が使われており、土壌や植物、動物の相互作用や、天体の動きにも着目した農法によって植物の栽培がされています。ここで収穫されたお野菜や植物なども購入することができ、旬で新鮮な食材を使ったランチや、石窯で焼かれた自家製のパンが食べられるカフェなどもあります。また、リンゴの木の下でお弁当を持ってきてピクニックができ、身も心もリラックスできるおすすめの場所です。

 

ローゼンダール・ガーデン・カフェ

ローゼンダール・ガーデン・カフェ

 

オーガニックな食品が売られているお店

オーガニックな食品が売られているお店

ローゼンダール・ガーデンのリンゴの木

ローゼンダール・ガーデンのリンゴの木

 

ユールゴーデン島には他にもまだまだ紹介しきれていない観光スポットが沢山あり、老若男女問わず楽しめる場所ですので、ストックホルムを訪れた際は是非行かれてみてください。